ThinkDesign では、要素を ドラッグ&ドロップ して移動することができます。
今回は、この「ドラッグ&ドロップ」について少しまとめてみましょう。
移動とコピー
まず、ドラッグしてそのままドロップする場合。この場合は、要素を単に移動します。
次に、Ctrl キーを押しながらドロップする場合。この操作は要素をコピーします。
ただし、この操作でヒストリー付きの要素をコピーした場合は、「移動/コピー」コマンドによるコピーと同じ操作になります。
続いて、Shift + Ctrl キーを押しながらドロップする場合。この操作でも要素がコピーされます。
ヒストリーの無い要素は Ctrl キー併用の時と変わりませんが、ヒストリー付きの要素をコピーした場合は、要素の履歴ごと複製されます。
なお、Ctrl、Shift + Ctrl キー共に、ドロップする際にキーが押されているかどうか でキー操作が判断されます。そのため、ドロップ前であれば、途中で押しているキーを変更しても構いません。また、ドラッグしはじめる際には、必ずしもこれらのキーを押しておく必要はありません。
スナップ
要素をドラッグするときに、「特別な位置」をドラッグすると、その点をドラッグすることができます。
「特別な位置」とは、線の端点、中点、円の中心などのいわゆる「スナップ点」で、これらの位置付近をドラッグした場合、下図のように認識された点の周りに 丸印 が表示されます。
そのままドラッグして他の要素の特別な位置にスナップすると、認識された点が 丸印 で表示されます。はじめの丸印と合わせて、二重丸 の表示になります。
これでドラッグして要素を移動する際にも、正確な場所に移動することができますね!
ドラッグ&ドロップの禁止
ドラッグ&ドロップで要素を移動できるのは便利ですが、しかし、要素を自由にドラッグ&ドロップすることができてしまえば、意図せず要素を動かしてしまうことがあるかもしれません。このような場合のために、要素を動かせないようにドラッグ&ドロップを禁止することができます。
設定は、システムオプションの「クリップボード/ドラッグ&ドロップ」ページにあります。
エクスプローラーからのドラッグ&ドロップ
さらに、Windows のエクスプローラーのウィンドウから ThinkDesign のウィンドウへ、ファイルをドラッグ&ドロップすることができます。
この時は、ドロップする場所によって、次のように動作が変わります。
エクスプローラーから、ThinkDesign のウィンドウの空白領域へドロップ
ドロップしたファイルを通常通りに開きます。(この場合、複数のファイルを同時にドロップすることができます。ドロップしたファイルが連続して開きます。)
開いたドキュメントへドロップ
ドロップしたファイルを外部コンポーネントとしてインポートします。
開いたドキュメントへ Ctrl+ドロップ
ドロップしたファイルそのものをインポートします。(挿入→ファイルから コマンドを実行します。)
※上記3種類で、マウスカーソルの表示は変わりません。
ドラッグ&ドロップは手軽に利用できて、なかなか便利ですよね。お気軽にご活用ください。
thinknews vol.740(2022年8月5日配信)
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