前回に引き続き、選択リストに表示されるボタンを見ていきます。
選択の復元/入力値を回復
次は、選択の復元/入力値を回復 です。
これはアイコンは同じですが、表示されるコマンドが違い、また、機能も少し違います。
ロフト面、直線スイープ面、グローバルスイープ、曲線の結合、アイソパラメトリック曲線等、要素作成系のコマンドでは「選択を復元」、
移動/コピー、ミラー、スケールなど編集系のコマンドでは「入力値の回復」、
が表示されます。
どちらも以前の選択を復元するものですが、前者は前回のコマンド実行時に「選択した要素」を復元するのに対し、後者は前回の「入力値(=入力パラメーター)」を復元する点が違いです。これはつまり、要素作成系のコマンドだと、コマンドの設定を変えてもう一度やり直す場面が想定されているのに対し、編集系のコマンドだと、同じパラメーターで別の要素を処理する場面が想定されていると言うことですね。
入力値のリセット
次は、入力値のリセットです。
これは、入力したパラメーターをリセットしてはじめから入力し直す場合に使用します。選択した要素はリセットされません。
パラメーターの設定を間違えたり、いろいろ設定していて、何を設定しているのかよくわからなくなってしまったときなどに使用します。
コマンド内アンドゥ、リドゥ
次は、コマンド内アンドゥとリドゥです。
いくつかのコマンド(コマンド内で様々な操作を繰り返すコマンド)では、コマンド実行中に行った操作をコマンドの中でアンドゥしたりリドゥしたりすることができます。
このボタンは、曲線/曲面の制御点編集などで表示されます。
再構築、1つずつ再構築
そして最後は再構築と1つずつ再構築です。
これらはソリッドフィーチャーや関連付け曲面の再定義などの際に表示されます。
再構築はお馴染みと思いますが、1つずつ再構築はあまり見たことがないかもしれません。
このボタンは、システムオプションの要素ページから、「1つずつ再構築を選択リストに表示する」にチェックすると表示されるようになります。
このボタンを使用すると、モデルの再構築時に、履歴を1つずつ(または途中まで)実行することができるようになります。
なお、選択リストのボタンはコンテキストメニューからも利用することができますので、こちらからもご利用ください。
thinknews vol.751(2022年12月2日配信)
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