線などを書くときによく使うスナップ機能ですが、
今回はその中から「垂線」スナップを取りあげます。
垂線スナップはその名の通り、線に対して垂直な線を書くときに使います。
ある点を指定し、そこから対象の線まで垂線を書きます。これが基本的な使い方です。
(この際は ポリライン コマンドではなく、2点を結ぶ線 コマンドを使います。)
その他に、垂線スナップで先に線を指定する方法もあり、この場合は対象の線から始まる垂線を書くことができます。
また、線上の点を選択し、さらに垂線スナップで同じ線を指示すると、選択した点を通る垂線を書くことができます。
垂線スナップは、もちろん、円や曲線に対しても同様に動作します。
さらに、垂線スナップは曲面に対しても同様に動作することをご存じでしょうか。
例えば、曲面外の点から曲面へ垂線を引くことができます。
(曲面を指示する場合は、面の境界線やアイソパラメーター線を選択します。)
さらに、曲面上の点を先に指示すると、その点における曲面の垂線、つまり、面の法線を作成することができます。
この方法を使えば、例えば、曲面の端点に法線を作成することも簡単ですね!
この場合、線は無限線(画面いっぱいの線)で作成されます。片側だけにしたい場合は、曲線を境界要素でトリム/延長コマンドで、面を 境界要素 に、曲線の残す側を 曲線 に選択します。
さらに、線の中点より少し外側をダブルクリックすると長さを変更することができます。
このように面端に作成した法線を使うと、例えば、グローバルスイープで、曲面の端に面に垂直な面を作ることも簡単ですね!
(モーションモード:曲面基準 を使用します。)
垂線スナップ、案外多機能です。ご利用ください。
thinknews vol.792(2024年2月9日配信)
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