例えば境界要素でトリムコマンドには、境界要素、曲面、保持する範囲 の3項目を入力します。
境界要素 を入力した後、コンテキストメニューから「続行」をクリックすると、
選択リストのフォーカスが 曲面 に移動します。こうすると、いちいち選択リストの 曲面 の項目をクリックしなくても、次の項目(トリムする対象の曲面)をすぐに入力することができます。
ところで、この「続行」は太字項目ですよね。と言うことは、マウスのダブルクリックでも実行されます。
つまり、境界要素でトリムコマンドは、コマンド起動後に、
境界要素の入力 ダブルクリック
曲面の入力 ダブルクリック
保持する範囲の入力 ダブルクリック
でコマンドを実行することができるのです。このようにダブルクリックをうまく利用すると、選択リストの項目までマウスを移動してクリックする必要が無くなります。
※保持する範囲 の入力後は、「適用」がコンテキストメニューの太字項目です。
しかしこの場合、ダブルクリックばかり繰り返すことになりますね。。。
ここで T3Japan tools です。T3Japan tools にはこの項目を実行するショートカット設定があります。
ショートカット/コンテキストメニューの「続行」+「適用」 です。
(「ショートカット」以下の項目は、上図のようにリボンからも実行できますが、基本的にはキーボードショートカットを割り当ててご使用ください。)
この コンテキストメニューの「続行」+「適用」 では、続行と適用を同時に実行するので、境界要素でトリムコマンドは、
境界要素の入力 割り当てたキー押下
曲面の入力 割り当てたキー押下
保持する範囲の入力 割り当てたキー押下
で実行することができます。(コマンド実行できない状況では「適用」は無視されて実行されません。)
ダブルクリック3連より簡単になりましたね!
しかもこのショートカットは 境界要素でトリム コマンド以外のコマンドでも使用することができます。色々なコマンドで活用してください。
しかしこれで万全かというと、この コンテキストメニューの「続行」+「適用」 だけではうまくいかないケースもあるのです。
例えば、ロフト面コマンド。
このコマンドでは、境界線セットA を入力すると、その時点でコマンドが実行可能になるので、ここで コンテキストメニューの「続行」+「適用」 を実行すると、境界線セットB を入力する前にコマンドが実行されてしまいます。
このようなケースのために、ショートカットには コンテキストメニューの「続行」(「適用」が無い)も用意しています。
ロフト面のケースだと、
境界線セットAの入力 コンテキストメニューの「続行」
境界線セットBの入力 コンテキストメニューの「続行」+「適用」
と実行します。
この2つは、キーボードの隣のキーに割り当てておくとわかりやすいかも知れませんね。
注:
T3Japan tools のショートカット設定画面では、いくつかの場所で同じ項目が2つ表示されます。
これは、2Dと3Dでメニューを共有せず、それぞれ別々にメニューを用意しているためです。
どちらから設定していただいても結構です。
thinknews vol.805(2024年5月24日配信)
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