ショートカットシリーズの第5回、今回は、回転中心の設定に関するショートカットをご紹介します。
ビューを回転させる時に、少しの操作で要素が大きく動き、ちょっと操作しづらいと思うことがありませんか?
例えば、シャフトのような細長いモデルを操作しているときに、長いシャフトの先端まで画面パンした後にビューを回転させると、
要素が想定以上に大きく動き、画面から逃げてしまうことがあります。これは回転中心が画面パン前の場所(つまり画面の外)にあるためです。
ビューの回転中心は、以下のコマンドを実行した際に自動的に設定、または、変更されます。また、特定の位置に設定することもできます。
●全要素を画面フィットしたとき(フィットコマンド、キーボードショートカット F など)
全要素の中心が回転中心になります。
●一部拡大したとき(ウィンドウ拡大コマンド、キーボードショートカット Z など)
拡大した中心付近が回転中心になります。
●マウスのホイールを回転したとき
マウスカーソルの位置を中心にビューが拡大/縮小しますが、この時、マウスカーソルのあるあたりが回転中心になります。
●回転中心を指定したとき(回転中心の設定 コマンド)
指定した場所が回転中心になります。
しかし、単にビューをパン(移動)しただけの場合は、回転中心の位置は現在の位置から変わらないのです。そのために先のシャフトの例のような状況になることがあります。(このような場合は、回転中心にしたい場所付近でマウスのホイールを少しだけ回して回転中心を設定し直せば良いのですが、、、)
そこで「ビューの中心を回転中心に設定」コマンドです。
(「ショートカット」以下の項目はリボンからも実行できますが、基本的にはキーボードショートカットを割り当ててご使用ください。)
このコマンドを実行すると、現在の画面の中心付近を回転中心に指定します。つまり、どんなに画面を移動した後でも、必ず画面の中心付近を回転中心に設定することができます。これで、もう要素が画面から逃げてしまうことはありません。
ウィンドウ拡大コマンドがデフォルトでキーボードの Z に割り当ててあるので、Shift+Z あたりに割り当てておくと、使いやすいかもしれませんね!
thinknews vol.817(2024年9月20日配信)
Comments