ThinkDesign のウィンドウの左側には、いつも「モデル構造」が表示されています。モデル構造には作業中のモデルの、主にヒストリーが表示されます。つまり、通常は、ソリッドやプロファイル、コンポーネントなどが表示されていますね!
このモデル構造に表示する要素を指定することができるのをご存じでしょうか?
モデル構造のコンテキストメニューから、「モデル構造オプション」を選択します。
表示されるダイアログで、モデル構造に表示する要素を選択(指定)します。
ここではデフォルトで選択されている項目の他に、次のような項目があります。デフォルトの項目に追加して選択してみてください。
プロファイルと関連付け曲線:
「関連付け曲線」が表示されます。
関連付け曲線は、「関連付けモード」で曲面を作成した時などに作成されます。
データム平面:
データム平面が表示されます。
ヒストリーを持たない要素:
点、曲線、曲面が表示されます。
数千、数万要素と言った大量の曲線や曲面を処理している場合にこの項目を選択すると、すべての要素が表示されるため、動作パフォーマンスに影響が出ます。そのため、この項目はいつも選択すると言うより、何か問題があったときに選択するのが良いでしょう。
例えば過去には、IGES でインポートしたデータを画面フィットすると、何も表示されない(ように見える)、という例がありました。この例では、ワールド座標の原点から数 km(!) 離れた場所に極小の曲線があり、すべての要素を画面フィットすると、各要素は小さくなりすぎて、一見、要素が何も無いように見えていたのでした。
この要素はモデル構造から特定することができ、削除することで問題は解決しています。
また、「関連付けイベントの表示」グループには、「配置」の項目があります。
この項目のチェックをはずすと、モデル構造から「配置」領域を非表示にすることができます。
普段配置拘束を使用しない方は非表示にしておくと、モデル構造が広く使えて便利かもしれませんね。
thinknews vol.823(2024年11月1日配信)
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