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 作図 

作図や要素の編集を行います。

作図
 Z軸に平行な線 

要素 → 作図 → Z軸に平行な直線

Z軸に平行な線

指示した点を通過する、カレントワークプレーンのZ軸に平行な直線を作成します。

作図
 2点による円 

要素 → 作図 → 2点による円

2点による円

指示した2点を直径とする円を作成します。

指示した点がワークプレーン上にないときは、ワークプレーンに投影します。

注: アンドゥは2回しないと一つ前に戻りません。本コマンドの仕様です。

 楕円の中心線 

要素 → 作図 → 楕円の中心線

楕円の中心線

楕円の中心線を作成します。

楕円の中心線

コマンドを起動し、楕円を選択します。コマンド内では楕円と曲線にフィルターがかかっています。楕円以外が選択された場合は何も起こりません。中心線の延長量や色は、ドキュメントのプロパティ→円/円弧の中心線 の設定が反映されます。

 

あらかじめ要素を選択してコマンドを起動すると、選択された要素の中の楕円にのみ中心線を作成します。

 四角形の中心線 

要素 → 作図 → 四角形の中心線

四角形の中心線

四角形の中心線を作成します。

四角形の中心線

コマンドを起動し、線分を4つ選択します。選択した線分がループしていれば四角形とみなしてその中心線を作成します。中心線の延長量や色は、ドキュメントのプロパティ→円/円弧の中心線 の設定が反映されます。

四角形は正方形や長方形だけでなく、4つの線がループしていればどのような形でも構いません。

 カスタムテキスト 

要素 → 作図 → カスタムテキスト

カスタムテキスト

テキストコマンドにカスタマイズした文字列を入力します。

カスタムテキスト

テキストコマンドの中でこのコマンドを選択します。1行テキストは、左の「テキストリスト」で項目を選択した後、「テキスト」ボタンで入力します。

複数行テキストは、右の「説明」ドロップダウンから項目を選択すると、内容が右下に表示されるので、確認後、「複数行テキスト」ボタンで入力します。テキストコマンドではあらかじめ「複数行モード」オプションを選択しておいてください。

 

なお、左下の「編集」ボタンで各テキストの設定ファイル(テキストファイル)を編集することができます。カスタマイズした設定ファイルは次の場所に保存されます。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\think3\thinkdesign\バージョン\TDToolsPlus_Text.txt

また、編集方法は初期の設定ファイルに記載してありますのでご確認ください。(同じファイルが、次の場所にもあります。)

C:\Program Files\think3\バージョン\thinkdesign\autoload\TDToolsPlus\files\TDToolsPlus_Text.txt

 円の復元 

要素 → 作図 → 円の復元

円の復元

円弧を円に戻します。
円になっても、始点の位置は変わりません。

 テキストを開く 

要素 → 作図 → テキストを開く

テキストを開く

選択したテキストや注記に記載されたファイルを開きます。
コマンドを起動してからテキスト/注記を選択するか、または、あらかじめテキスト/注記を選択しておいてコマンドを起動します。ファイルは、拡張子に関連付けられたアプリケーションで開かれます。

テキストを開く

対象のファイルが存在しなかった場合や、そもそもテキストがファイル名ではなかった場合などは、エクスプローラーが開きます。

 

ファイル名は UNC 形式(\\servername\foldername\filename)でも記載することができます。また、URL での記載にも対応しています。この際は、プロトコル(https や ftp など)から記載してください。

URL

なお、テキスト、注記とも、「複数行モード」のものには対応しません。

複数行モード

また、注記で上下にテキストを記載した場合は、上のテキストのみに対応しています。

 

参考:

テキストや注記のコンテキストメニューをカスタマイズすると、コンテキストメニューからテキストを開くこともできます。

コンテキストメニュー
 寸法注記 

寸法や注記などを作成します。

寸法注記
寸法注記
 点の座標値を注記で表示 

要素 → 寸法注記 → 点の座標値 注記

点の座標値を注記で表示

点を指示してその座標値を注記として表示します。

点の座標値の表示

3Dではカレントワークプレーン基準で表示します。2Dでは基準点の位置を変更することができます。また、点の番号、座標値の付ける/付けないを選択することができます。指示する点を間違えてしまったときは、番号を指定し直して、正しい点を選択すると、注記が新しいものに置き換わります。


指示した座標値をファイルに出力することもできます。この際は、ただのテキストで出力することや、*.pt 形式、または、CSV 形式で出力することができます。

出力する番号には前後に任意の文字を追加することができます。(テキストファイル、CSV 出力時に有効)

また、出力桁数を指定することができます。指定は、次の形式で行います。

 「マイナスの符号や小数点も含んだ全文字数」.「小数点以下の桁数」

 例: -123.45 としたい場合 → 7.2 と指定する

小数点以下の桁数が多すぎるなど適切でない指定を行った場合は、* が出力されます。

CSV 出力時の区切り文字にセミコロン「;」を使用することもできます。

なお、本コマンドでは、点要素を指示してください。円の中点や、線の端点など、実際に点が要素として存在していないところは指示することができません。

 曲線の曲率半径を注記で表示 

要素 → 寸法注記 → 曲線の曲率半径 注記

曲線の曲率半径を注記で表示

コマンドを実行して曲線を選択すると、選択した場所における曲率半径を測定し、注記コマンドを開始して「上のテキスト」に測定した値を記入します。

曲線の曲率半径を注記で表示

注記は曲線を選択した場所を参照点として作成されます。
小数点以下の桁数は、ドキュメントのプロパティ → 測定単位 の 出力桁数 の設定が反映されます。
​また、曲線を編集すると注記の位置も連動して変わりますが、数値は連動しません。ご了承ください。

 曲線の長さを注記で表示 

要素 → 寸法注記 → 曲線の長さ 注記

曲線の長さを注記で表示

コマンドを実行して曲線を選択すると、選択した曲線の長さを測定し、注記コマンドを開始して「上のテキスト」に測定した値を記入します。

曲線の長さを注記で表示

注記は曲線を選択した場所を参照点として作成されます。
小数点以下の桁数は、ドキュメントのプロパティ → 測定単位 の 出力桁数 の設定が反映されます。
​また、曲線を編集すると注記の位置も連動して変わりますが、数値は連動しません。ご了承ください。

 線の角度の取得 注記 

要素 → 寸法注記 → 線の角度 注記

線の角度の取得 注記

注記コマンドの「角度」に指示した線の角度を入力します。

線の角度の取得 注記

注記コマンドの中で、注記を付加する線を指示する前にこのコマンドを選択すると、選択した線の角度を取得し、「角度」欄に入力します。注記は、線を選択した位置から作成されます。先にこのコマンドを選択しても、線の角度を取得した後、注記コマンドを起動します。

 線の角度の取得 寸法 

要素 → 寸法注記 → 線の角度 寸法

線の角度の取得 寸法

寸法コマンドの「角度」に指示した線の角度を入力します。

線の角度の取得 寸法

寸法コマンドの中で、このコマンドを選択すると、選択した線の角度を取得し、方向で「角度を指定」を選択した状態で寸法コマンドを再度起動します。取得した角度はミニダイアログの「角度」に入力されます。先にこのコマンドを選択しても、線の角度を取得した後、寸法コマンドを起動します。

 カスタム注記 

要素 → 寸法注記 → カスタム注記

カスタム注記

注記コマンドにカスタマイズした文字列を入力します。

カスタム注記

注記コマンドの中でこのコマンドを選択します。1行注記は、左の「注記リスト」で項目を選択した後、「上のテキスト」「下のテキスト」ボタンでそれぞれに入力します。

複数行注記は、右の「説明」ドロップダウンから項目を選択すると、内容が右下に表示されるので、確認後、「複数行注記」ボタンで入力します。注記コマンドではあらかじめ「複数行モード」オプションを選択しておいてください。

 

なお、左下の「編集」ボタンで各テキストの設定ファイル(テキストファイル)を編集することができます。カスタマイズした設定ファイルは次の場所に保存されます。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\think3\thinkdesign\バージョン\TDToolsPlus_Label.txt

また、編集方法は初期の設定ファイルに記載してありますのでご確認ください。(同じファイルが、次の場所にもあります。)

C:\Program Files\think3\バージョン\thinkdesign\autoload\TDToolsPlus\files\TDToolsPlus_Label.txt

 ミニダイアログへ値を入力 

要素 → 寸法注記 → ミニダイアログへ入力

ミニダイアログへ値を入力

よく使用する値を登録しておき、ワンタッチで現在のミニダイアログの値として「入力」します。

ミニダイアログへ値を入力

OK」、「再構築」は選択リストのOKボタン、再構築ボタンと同じ機能です。また、「TAB」と「Shift+TAB」もキーボード操作と同様で、ミニダイアログのフォーカスを移動します。
編集」ボタンでは、設定ファイルを開いて編集します。

 CSV ファイルによる表 

要素 → 寸法注記 → CSV ファイルによる表

CSV ファイルによる表

コマンドを実行するとファイル選択ダイアログが表示されます。csv ファイルを選択すると、表として読み込みます。(2D環境だけで有効なコマンドです。)

CSV ファイルの読み込み

「csv」とは、元々「Comma Separated Value」の略なので、ファイル中の値の区切り文字にはカンマ(,)を使用します。しかし一部の地域では小数点をカンマで表現することがあり、その際には csv ファイルの値の区切り文字としてカンマ(,)の代わりにセミコロン(;)が使用されています。ファイルの種類で「“;” 区切りの csv」を選択すると、このようなセミコロン(;)を区切り文字として使用した csv ファイルを読み込むことができます。

 ソリッド 

ソリッドを作成したり編集したりします。

ソリッド
ソリッド
 メッシュのソリッド化 

要素 → ソリッド → メッシュのソリッド化

メッシュのソリッド化

選択したメッシュをソリッド化します。

メッシュを構成するファセット(3角パッチ)に平面を張り、それをまとめてソリッドにします。作成されるソリッドは、元のメッシュに依存するので、オープンソリッド(スキン)になったり、マルチシェルになったり、ノンマニフォールドになったりすることがあります。元のメッシュの品質次第です。

ファセットの数を変更することはないので、大きなメッシュをソリッド化すると、処理に時間がかかるかもしれません。

 要素サイズソリッド 

要素 → ソリッド → 要素サイズソリッド

要素サイズソリッド

要素サイズコマンド(ツール→情報→解析→要素サイズ)で作成するのと同じソリッドをプリミティブの直方体で作成します。
コマンドを実行するとダイアログが表示されるので、「選択」ボタンを押して対象の要素を選択します。複数の要素を選択することができます。「選択終了」ボタンを押すと選択を終了します。

要素サイズソリッド

続いて「作成」ボタンを押すとソリッドが作成されます。ソリッドは現在の座標系(ワークプレーン)基準で作成されます。
なお、あらかじめ要素を選択して実行すると、対象の要素を選択した状態でダイアログが表示されるので、「作成」ボタンを押してすぐにソリッドを作成することができます。(ソリッドを構成する面を選択して実行した場合は、その面が属するソリッドが選択されます。)

 座標軸で分割 

要素 → ソリッド → 座標軸で分割

座標軸で分割

カレントワークプレーンの軸の値(この例では x = 0 )の位置に平面を作成してソリッドを分割します。

座標軸で分割
座標軸で分割(X=0)

切断方法で「曲線」を選択すると曲線でソリッドを分割することができます。この際は、曲線を掃引する方向を「掃引方向」ドロップダウンリストから選択します。

曲線で分割

なお、曲線を選択する際は、分割するソリッドに対して十分な長さの曲線を選択してください。ソリッドの途中までしかないような曲線ではうまく分割することができません。

 複数穴開け 

要素 → ソリッド → 複数穴開け

複数穴開け

モデル中の点、円/円弧、または、ASCII ファイル(pt ファイル)に保存された点の座標値を元に、連続して穴フィーチャーを作成します。

複数穴開けダイアログ
  • 点、円/円弧 の場合
    モデル内の点を選択します。ウィンドウ選択や、Ctrl + クリック などで円の中心となる点、円/円弧を選択します。円/円弧を選択した場合は、その中心に穴が作成されます。点、円、円弧は穴を開ける面の上にある必要があります。(面上にない場合、ビュー方向に投影した場所に穴が作成されます。)

点の選択

選択完了」ボタンを押すと、穴コマンドがスタートします。穴を作成したい面と、穴の各種パラメーターを指定します。中心位置を指定する必要はありません。

穴の設定

スタート」ボタンを押すと、連続して穴が作成されます。(穴コマンドのOKボタンや適用ボタンは使用しません。)

  • ASCII ファイル(pt ファイル)の場合
    事前に、ワークプレーンを基準点(座標値の原点)に移動します。

ワークプレーン移動

コマンド開始後、要素:ドロップダウンリストから「ASCII ファイル」を選択し、「選択」ボタンを押します。

点の選択

ファイル選択ダイアログが表示されるので、pt ファイルを選択します。続いて、穴コマンドがスタートします。あとは、点、円/円弧の場合と同じです。

複数穴開け(ASCII ファイル)

pt ファイルは、ThinkDesign が保存するものと同じもので、1行に X, Y, Z の座標値が半角空白で区切って並べられたテキストファイルです。本コマンドでは、Z の座標値は無視されます。(何の値が入っていても必ず 0 として処理されます。)

 連続読み込み 

要素 → ソリッド → 連続読み込み

連続読み込み

指示したフォルダーにある e3 ファイルをすべて外部コンポーネントとして読み込みます。

ファイルの連続読み込み

「モード」オプションで、「インポート」を選択するとファイルを「インポート」します。(標準の 挿入→ファイルから コマンドと同じです。)

なお、現在編集中のファイルと同じ名前のファイルは処理されません。

 ソリッドのコンポーネント化 

要素 → ソリッド → ソリッドのコンポーネント化

ソリッドのコンポーネント化

モデル中のソリッドをそれぞれコンポーネントにします。

ソリッドのコンポーネント化

「ソリッドのレイヤーを引き継ぐ」オプションを指定すると、ソリッドのレイヤーと同じレイヤーにコンポーネントを作成します。

「ソリッドの名前を引き継ぐ」オプションを指定すると、ソリッドの名前と同じ名前をコンポーネントの名前に設定します。ソリッドの場合、別のソリッドに同じ名前を付けることができますが、コンポーネントではそれが許されないので、同じ名前のコンポーネントが既に存在していた場合は、名前の末尾に “ 2” を追加します。
なお、(リンクした)コピーやミラーコピーなどで作成したソリッドは親のソリッドと共に1つのコンポーネントになります。

 すべてのコンポーネントの分解 

要素 → ソリッド → コンポーネントの分解

すべてのコンポーネントの分解

実行するとすべてのコンポーネントを分解します。
表示されているコンポーネントのみが処理対象なので、分解したくないコンポーネントがあれば、非表示コマンドかレイヤーを使用して非表示にしておいてください。
なお、コンポーネントの分解は簡略表示コンポーネントに対しては実行できないので、分解処理の前にすべてのコンポーネントを詳細表示にしています。コンポーネントの編集状態によっては、詳細表示にできないとのメッセージが表示されることがあります。メッセージが表示されても、分解処理自体は完了するので、このメッセージは無視してください。気になる場合は、アセンブリ全体をコンポーネントも含めて上書き保存した状態で実行してください。

また、パターンコピーで作成したコンポーネントコピーは分解できません。

すべてのコンポーネントの分解

これはこのコマンドでできないということではなく、ThinkDesign の標準機能でもできません。そのため、コマンド実行時にコンポーネントコピーを検索して、発見した場合は実行を止めています。(無理に実行すると分解できないので、コマンドが無限ループしてしまいます。)少し面倒ですが、コンポーネントコピーは削除してから実行してください。

 点 

点を作成します。

点
 円の中心に点を作成 

要素 → 点 → 円の中心

円の中心に点を作成

円/円弧を指示してその中心に点を作成します。

円の中心に点を作成

Shift、あるいは、Ctrl を併用するか、ウィンドウ選択で複数の円/円弧を選択し、選択終了ボタンを押してください。OKもしくは適用ボタンを押すと点が作成されます。
また、あらかじめ要素を選択しておいてこのコマンドを実行すると、選択していた要素の中から円/円弧だけを取り出して処理します。

 楕円の焦点 

要素 → 点 → 楕円の焦点

楕円の焦点

楕円の焦点に点を作成します。

楕円の焦点

コマンドを起動し、楕円を選択します。コマンド内では楕円と曲線にフィルターがかかっています。楕円以外が選択された場合は何も起こりません。

あらかじめ要素を選択してコマンドを起動すると、選択された要素の中の楕円にのみ点を作成します。

 分割点の作成 

要素 → 点 → 分割点の作成

分割点の作成

2点を指示して、その間を指示した分割数で分割する位置に点を作成します。

初めに指示した2点に点を作成するかしないかを選択することができます。

なお、必ず線の端点などの何か要素が存在する場所を選択してください。

 モデルの原点 

要素 → 点 → モデルの原点

モデルの原点

2D専用コマンドです。2Dの投影図中に、参照する3次元モデルの原点を点として作成します。

DrawingViewOrigin01.png

投影図の方向が変わらなければ再構築しても位置は保たれます。投影図を再定義して方向が変わった場合は、変更に連動しないので、あらためて点を作成してください。

 投影 

要素 → 点 → 

 XY平面に投影 
XY平面に投影
 YZ平面に投影 
YZ平面に投影
 XZ平面に投影 
XZ平面に投影

点をワークプレーンの XY, YZ, XZ 平面に投影します。

あらかじめ点を選択してコマンドを起動すると、選択した点を特定の平面に投影します。

 点の数を減らす 

要素 → 点 → 点の数を減らす

点の数を減らす

指示した数まで点を減らします。点は均等に削除します。

 点を取り出す 

要素 → 点 → 点を取り出す

点を取り出す

指示した数の点を新規ドキュメントに取り出します。点は均等に取り出します。

 曲線 

曲線を作成したり編集したりします。

曲線
曲線
 エッジに曲線を作成 

要素 → 曲線 → エッジに曲線を作成

エッジに曲線を作成

ソリッドを指示して、そのエッジに曲線を作成します。
標準機能の境界線コマンド(挿入→曲線→境界線)で、面の境界線を作れますが、ソリッドの面をすべて指示した場合はエッジの境界線が重複してしまいます。境界線コマンドは、面を基準にして境界線を作っているためです。本コマンドでは、ソリッドの境界線を基準にそこに曲線を作っているので、曲線が重複することはありません。

 点を通過する曲線 

要素 → 曲線 → 点を通過する曲線

点を通過する曲線

選択した点を通過する曲線を作成します。
あらかじめ点を選択してからコマンドを起動してください。点は作成順(ID順)に結ばれます。

選択した要素の中に点以外のものが含まれていた場合は、それを除外して曲線を作成します。

ただし、例えば Ctrl+A 等で要素を選択し、その中にソリッドが含まれていた場合、ソリッドの頂点が点として認識されます。なお、ウィンドウ選択で選択するとソリッドは除外されます。

 インボリュート曲線 

要素 → 曲線 → インボリュート曲線

インボリュート曲線

インボリュート曲線の近似曲線を作成します。

インボリュート曲線

基礎円の中心と半径、開始角度・終了角度を入力します。

コマンドでは、インボリュート曲線の式に基づいて内部的に点を作成し、NURBS 曲線で近似して曲線を作成しています。分割数は点の数 -1 ですが、近似精度を上げるため少し多めに設定してあります。作成する線が短いときは少なめが良いかもしれません。

インボリュート曲線の式:

x=r(cosθ+θsinθ)

y=r(sinθ-θcosθ)

 式による曲線 

要素 → 曲線 → 式による曲線

式による曲線

スプレッドシートの変数: x、y、z、t を使用して式を記述し、それを元に曲線を作成します。

コマンドを開始するとコマンドのダイアログとスプレッドシートが開きます。

スプレッドシート

x、y などの変数が既にある場合はその変数を使うことになりますので、変数を使用していないモデル(空モデルなど)を開いて実行すると良いでしょう。

変数は x、y、z で座標値を表します。変数 t を媒介変数として使用します。
t を最小値から最大値まで、分割数で分割したステップで変化させ、各ステップで点を作成し、それらを結んで曲線(近似曲線)を作成します。曲線は、現在のワークプレーン基準で作成されます。y = ax + b のような形式で式を指定したいときは、x = t、z = 0 とします。

なお、y = 1 / x のような式では、x = 0 で値が発散して曲線を作成することができませんが、なるべくこのような状況を検出して処理を止めるようにしています。しかし基本的にはそのような状況にならないよう、注意して式や値を指定してください。
また、式を何も設定せずに実行するとエラーになります。実行時には必ず何か式を設定してください。

 

いつくか使用例を示しますので、ご覧ください。

例1: サインカーブ

サインカーブ

※三角関数の角度の単位は「度」です。

 

例2: トロコイド

トロコイド

rm: 動円の半径
rd: 描画点の半径
57.29578: 180 / π

例3: ペリトロコイド(ロータリーエンジンのローターハウジング)

ペリトロコイド
 曲線の等分割 

要素 → 曲線 → 曲線の等分割

曲線の等分割

曲線を長さ基準で等分割します。
コマンドを開始するとダイアログが表示されるので、分割数を入力して曲線を選択します。2分割から、最大 200 分割まで行うことができます。

曲線の等分割
 曲面 

曲面を作成したり編集したりします。

曲面
曲面
 メッシュに変換 

要素 → 曲面 → メッシュに変換

メッシュに変換

選択した要素をメッシュ要素に変換します。
ソリッドでも、曲面でも変換します。変換は、シェーディングテセレーションを使用しています。

 トリムの反転 

要素 → 曲面 → トリムの反転

トリムの反転

曲面のトリムを反転します。(トリムされている部分に面を作ります。元の面は削除します。)

下図のように、ループした面を処理する場合は、2、または3の部分を選択してください。事情があって、1の部分を選択した場合は正しく動作しません。

選択する場所1

また、面の内側を選択すると正しく元面を削除するのですが、

選択する場所2

面の外側からカーソルを近づけて対象の面を選択すると、

選択する場所3

元面が残ってしまいます。(下図。わかりやすいよう、面の色を変えています。)

選択する場所4

これは動作の仕様上しょうがないのですが、逆に

「 面の中ほどを選択すると元面削除、外から選択すると元面を残す 」

と使い分けられる、と解釈してください。

 面分割 

要素 → 曲面 → 面分割

面分割

指示した面を、u=0.5、v=0.5 で2分割、または u,v=0.5 で4分割します。本コマンドは標準の「曲面の分割」コマンドと異なり、曲面の中央での2分割(4分割)専用です。そのため分割位置のパラメーター値を指示する必要はありません。

面分割

あらかじめ要素を選択してコマンドを起動すると「分割」ボタンが有効になり、クリックすると、選択した要素のうち曲面のみを順次処理します。何も選択せずに起動すると要素選択モードになり、曲面を選択するとすぐに分割します。

なお、対象の曲面がトリムされた面で、面内に u または v = 0.5 の場所がない場合は何も起こりません。

パラメーター
 その他 

その他の要素に関するコマンドです。

RemoveByLayer_32.png
その他
 By レイヤーの削除 

要素 → By レイヤーの削除

By レイヤーの削除
By レイヤーの削除

要素のプロパティのうち、色、線種、線幅に設定可能な「By レイヤー」の設定を一括で削除(解除)します。

By レイヤーの削除1

By レイヤー の設定は、すべての要素を選択して一度に設定解除することができますが、その場合、色などのプロパティはその際に選択したどれか一つに統合されてしまいます。元の属性を保ちたい場合は、解除後のプロパティを逐一選択する必要があり、処理する要素の数が多い場合はかなり時間がかかっていました。

 

このコマンドでは、元の属性を保ちながら By レイヤー の設定のみを一括して削除(解除)します。

By レイヤーの削除2
 メッシュの修復 

要素 → その他の要素 → メッシュの修復

メッシュの修復

メッシュの修復コマンドを起動し、「欠陥」ノード以下のすべてのオプションを選択します。標準のメッシュの修復コマンドは、前回コマンド実行時のオプションの選択状態で起動しますが、このコマンドは常にすべてのオプションを選択します。状況に応じて使い分けてください。

メッシュの修復
 連続分解 

要素 → その他の要素 → スマートオブジェクトの連続分解

連続分解

スマートオブジェクトを連続しして分解します。
何も要素を選択せずにコマンドを起動すると、連続して分解するモードになるので、連続して分解したいスマートオブジェクトを選択してください。
あらかじめ、スマートオブジェクトを構成する面を選択してコマンドを起動すると、選択した面が属するスマートオブジェクトを連続して分解します。また、ソリッドを選択して起動すると、そのソリッドに属するスマートオブジェクトをすべて分解します。

 グループの分解 

要素 → グループ → グループの分解

すべてのグループの分解

グループをすべて分解します。(2D環境だけで有効なコマンドです。)

グループの分解

分解する対象を「グループ」、「共有グループ」、「投影図」から選択することができます。

注: このコマンドではコマンド全体のアンドゥは利用できません。

 グループのレイヤーに分解 

要素 → グループ → グループのレイヤーに分解

グループのレイヤーに分解

グループ(グループと共有グループ)の中に含まれる要素をグループのレイヤーに変更して、そのグループを分解します。(2D環境だけで有効なコマンドです。)

 

コマンドを開始して、分解したいグループを選択します。

グループの中に含まれる要素のレイヤーとグループのレイヤーが同じ場合は、分解コマンド(編集→分解)の結果と同じです。また、グループ分解後も要素のレイヤーを保ちたい場合は、通常通り分解コマンドをご使用ください。

 

なお、分解するグループ中に非表示のレイヤーがあった場合、そのレイヤー内の表示されている要素は、コマンド実行後に表示されるようになります。

注: このコマンドではコマンド全体のアンドゥは利用できません。

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