目標の体積
ツール → 目標の体積
変数の値を変えながら選択したソリッドの体積が目標の体積になる値を探します。
コマンドを起動すると、はじめに対象のソリッドを選択します。「スタート」ボタンを押すと、変数の値を変えながら体積を評価し、目標の体積と実際の体積の差が、入力したトレランス値より少なくなると収束したとみなしてループを終了します。コマンド実行時に1つ以上変数が設定されている必要があります。
目標の体積は、「変数の値が最小値の時の体積」と「変数の値が最大値の時の体積」の間になければなりません。また、変数が最小値→最大値と変化する間、体積がなるべく直線的に変わっていく必要があります。したがって、あらかじめある程度変数の値の当たりを付けておいて、最終的に追い込むところでこのコマンドを使用するのが良いでしょう。
「I/O Window に出力」をチェックすると(デフォルト)、ループ数、変数の値、目標との差、体積を I/O Window に出力します。
なお、このコマンドのダイアログに表示される体積と、質量属性コマンドで測定した体積が微妙に異なることがあります。差はトレランス値以下なので、どちらも正しいと言えば正しいのですが、おそらく質量属性コマンドで測ったものの方が真の値に近いと思われます。(このコマンドの体積の取得方法と質量属性コマンドの体積の取得方法が違うのが原因と思われます。)
角度線の水平/垂直
ツール → その他のツール → 角度線の水平/垂直
角度線コマンドの角度を水平(0度)と垂直(90度)に順次切り替えます。メニューやツールバーからも実行できますが、キーボードショートカットに割り付ければよいでしょう。
座標値入力
ツール → その他のツール → 座標値入力
座標値を入力します。
座標値は、カレントワークプレーン基準、ワールド座標系基準の双方で入力することができます。
基準点を指定してそこからの差分値で入力することもできます。この際の基準点の入力は、スナップコマンドを使用してください。(直接要素を指示すると、コマンドによっては、選択リストへの入力になるものがありますので、スナップを使用するように統一した方が間違いがありません。)
また、移動/コピーコマンドのXYZの3軸ハンドルをワールド座標系基準と、カレントワークプレーン基準とに切り替えることもできます。
モデル品質の結果の保存
ツール → その他のツール → モデル品質の結果の保存
モデル品質コマンドで検出された注意事項の結果をテキストファイルに保存します。
モデル品質コマンドを開始し、対象の要素を選択してモデルの解析を行い、注意事項が表示された状態で実行してください。
なお、1つの項目に大量に注意事項が検出された場合、1項目につき 301 要素分しか出力されません。これは、モデル品質コマンドのリスト自体に 301 要素分しか出力されないためです。
すべて再構築
ツール → その他のツール → すべて再構築
モデルヒストリをすべて再構築します。標準の ツール → モデル → すべて再構築 コマンドと同じものです。
標準コマンドにはアイコンが用意されておらず、独自のツールバーなどに設定することができないので、こちらで用意しました。
システムツール
ツール → その他のツール → システムツール
ThinkDesign 付属のシステムツールを実行します。
以下のプログラムを実行することができます。
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XML エディター
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c2v ファイルのコピー(DPTGetC2V.exe の実行)
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設定ウィザード
XML エディター以外は、Windows のエクスプローラーで直接実行ファイルをダブルクリックして実行していましたが、本コマンドにより ThinkDesign 内より起動できるようになりました。なお、設定ウィザードはすべてのドキュメントを閉じたときにのみ実行することができます。
設定のコピー
ツール → その他のツール → 設定のコピー
T3Japan tools の設定ファイルを同一PC内の他のバージョンからコピーします。また、指定したバージョンの設定ファイルをエクスポートすることもできます。
コマンドを起動した後、「コピー元」のバージョンを選択し、コピーしたい設定ファイルにチェックして、「コピー ->」ボタンを押します。指定したファイルが現在のバージョンにコピーされます。ファイルのコピー後、ThinkDesign を再起動すると設定が有効になります。(再起動しなくても有効になる項目もありますが、再起動が必須の項目もあるため再起動してください。)またオマケとして、T3Japan tools の設定ファイルではありませんが、システムのキーボードショートカット(usrkb.cfg)とカスタマイズしたツールバー(dyn_toolbars.hrc)の設定ファイルもコピー/エクスポートすることができるようにしてあります。
設定をエクスポートしたい場合は、エクスポートしたいファイルにチェックして「エクスポート」ボタンを押します。保存するフォルダーを選択すると、そのフォルダー内に「TDToolsPlusSettings_日付時刻」の名前のフォルダーが作成され、指定したファイルがコピーされます。
エクスポートした設定をインポートする場合は、コピー元の「バージョン」から「参照」を選択して、インポートしたい設定のあるフォルダーを選択します。「パス」に選択したフォルダーが表示されると、インポートしたいファイルにチェックして「コピー ->」ボタンを押します。
修正時のベース要素
ツール → 修正時のベース要素
ドキュメントのプロパティ → 一般 ページの「修正時のベース要素」を取り出しました。
設定項目の「残す」「非表示にする」「残さない」の他、デフォルト(=残さない)に戻す「デフォルト」と、ドロップダン項目の更新を行う「リスト更新」を選択することができます。このドロップダウン以外の場所(ドキュメントのプロパティなど)で設定を変更した場合、その変更とこの項目の設定は同期しません。その場合は、「リスト更新」を選択してドロップダウンの設定を最新の情報に更新します。なお、この項目の内容は、ドキュメントの切り替えなどには同期します。
この設定は以下のコマンドで有効です。
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曲線:
補間点、フリーハンド面上線、延長、点を通過、方向反転、パラメーター更新、テンション、目標の曲率 -
曲面:
ソリッド化、ソリッド分解、境界要素でトリム、両側の曲面のトリム、トリム/延長、アントリム、縮退エッジの法線の修正 -
曲線・曲面共通:
形状拘束、NURBS 変換、位置/連続性、位置/連続性 adv、次数/連続性、分割
ウィンドウのリストを表示
ツール → ウィンドウリスト
現在開いているドキュメントウィンドウのリストを表示します。
ThinkDesign 標準の同機能(ウィンドウ → ウィンドウのリストを表示)はダイアログを開いたまま作業できませんが、このコマンドは、ダイアログを開いたまま通常の作業ができます。表示は、ThinkDesign の標準操作でのドキュメント切り替えに連動します。
「リスト更新」ボタンで、明示的にウィンドウのリストを更新します。
「切り替える」ボタンで、選択したドキュメントをアクティブに(一番手前に移動)します。
「閉じる」ボタンで、選択したドキュメントを閉じます。
「キャンセル」ボタンで、このダイアログを閉じます。
違うフォルダーにある同じ名前のファイルを開いた場合、開き方によっては、各ドキュメントのタイトルバーに同じファイル名が表示される場合があります。この場合でも本コマンドではフルパスでファイル名を表示するので、各ファイルを区別することができます。